日本アトピー協会は、アトピー性皮膚炎およびアレルギー諸疾患に対して、安心と安全、そして快適と向上を目指す人々の暖かい誠意に基づき組織された団体です。

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知って得する情報

入浴・温泉

見直したい…くつろぎながらお肌を清潔にすること
お肌の健康を保つためには入浴がかかせません。また温泉に入ることはよりいっそうお肌には有益です。ただ酸性が強いなど温泉の泉質によってはお肌に合わないケースもありますので、湯治やちょっとした温泉旅行などの際は事前に泉質などをチェックしておいてください。
お風呂に入ること、シャワーを浴びること、温泉につかることなどの「親水行為」は荒性肌や敏感肌の方にはとてもいい効果があり、また低温ミストサウナも推奨されています。
いっぽうで循環器系の病気のある方、とくに心臓や血圧が気になる方には入浴の方法を誤ると悪影響になる場合もありますのでお気をつけください。

入浴について

img入浴はできれば毎日、時間を決めてしてください。湯加減などは好みによりますが熱めのお湯や長湯は避けた方がお肌には良いようです。
お肌に湿疹などがあるときは残留塩素の影響が心配されますが、一般的にお風呂をわかすことで塩素分は希薄になります。また給湯器方式であれば沸かす過程で先ず塩素分は抜けているといわれます。それでも心配な場合は木炭などを浴槽に沈めておくと安心です。残留塩素が気になるあまり入浴を回避するのは取り越し苦労のようです。

シャワーについて

お肌を表面的に清潔にするにはシャワーだけで十分という意見もあります。
欧米では湿度の関係でバスタブにつかることを省きシャワーのみというケースが一般的です。暮らしが欧米化しシャワーが普及したこともあって、若い方にはシャワーだけで済ますという方も多くなってきました。しかし気候が違うこともあってお勧めは出来ません。またシャワーを使う時間が違っています。バスタブを使わない分、かなり長い時間シャワーを浴びています。
なおシャンプーなどを使ったときは3分以上のシャワーが望まれますが、けっこう長い時間ですのでせっかちな方には苦痛かも知れません。残留塩素より影響力のある残留洗剤を洗い流すには3分でも短いということです。
シャワーは手軽ですが正しい使い方があり、効果的に浴びてください。

温泉について

火山列島に住んでいる私たちには昔から温泉の恩恵を大きく受け、湯治に関しての知識も豊富です。欧米で温泉効果に先進的なのはドイツで医学的な検証を得て健康づくりのために国家が温泉入湯を奨励していますが、わが国では温泉に関しての制度上の優遇はありません。温泉にはおおむね三つの効用があります。

1、 疲労を回復させる「休養」
2、 健康を保持し病気を予防する「保養」
3、 病気の治療をする「療養」で、これを「温泉三養」と呼んでいます。

泉質が豊富なわが国では病気療養を目的とし各地の「温泉場」に湯治施設が充実しています。また専門医が常駐する「温泉病院」も主だった温泉場にあります。
胃腸病や婦人病と効果効能を銘打ったものの多いなかで、やはりヒフ関係の効能がいちばん多く、また多くの温泉は「美人の湯」といった美肌効果をうたっています。
温泉が効果的とされるのは日常茶飯事を忘れてゆったりと湯につかることが出来るので、心理的な効果が大きいとされています。この効果をさらに高めるには一週間程度の滞在が望まれます。中一日を湯に入らない休湯日として湯治するのが標準とされています。

泉質について

温泉は様々な成分が複雑に入り交じっていて泉質を特定できない温泉も存在します。わが国には2万5千以上の源泉がありそれぞれの特徴を持っています。
また北海道の登別温泉や大分県の別府温泉郷のように、何種類もの泉質がある温泉地もあり泉質を特定することが難しいこともあって「泉質名」は目安とお考えください。
温泉の泉質は、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉に大別されますが泉質表示は旧表示と新しい「掲示用新泉質名」とが併用されていて、新表示に統一されるようです。

サウナ浴について

フィンランド発祥のサウナ浴は健康づくりに有意義として世界的に愛好されています。サウナ浴には高温乾燥のドライサウナと低温高湿のミストサウナの二種類があってお肌の健康づくりにはミストサウナが有効のようです。サウナ浴の効用は第二の汗腺といわれている「アポクリン腺」から脂溶性の汗とともに皮膚の老廃物が排出されお肌の新陳代謝が促されることで、お肌を内部からクリーンにするとともに血行がさかんになることで皮膚細胞の生まれ変わりを促します。
なおサウナ浴は心臓への負担が大きく高血圧の方や心臓疾患のある方は医師と相談のうえ実施してください。

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