日本アトピー協会は、アトピー性皮膚炎およびアレルギー諸疾患に対して、安心と安全、そして快適と向上を目指す人々の暖かい誠意に基づき組織された団体です。

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医師紹介

近畿大学東洋医学研究所附属診療所

標榜科目
 
医師名
新谷 卓弘(シンタニ タカヒロ)【教授】
陣内 里佳子(ジンナイ リカコ)先生
医師数
2名(内女医先生 1名)、鍼灸師 7名
所在地
〒589-8512 大阪府大阪狭山市大野東377-2 【地図】
電話番号
072-366-0221
FAX番号
072-366-6661
URL
http://www.med.kindai.ac.jp/toyo/
診療時間帯
  日・祝
9:00〜12:00 ×
(第1,3,5)
×

*土曜のみ完全予約制 ○:診療日 ×:休診日

患者さんへの対応
乳 児
幼 児
小 児
学 生
成 人
診療の予約  
入院治療 ×
他科と共観する形になります。
治療・指導
標準治療
  1. 行う
  2. 行わない
  3. 適宜
ステロイド
  1. 行う
  2. 行わない
  3. 適宜
漢方
  1. 行う
  2. 行わない
  3. 適宜
食事指導
  1. 行う
  2. 行わない
  3. 適宜
生活指導
  1. 行う
  2. 行わない
  3. 適宜
負荷試験
  1. 行う
  2. 行わない
  3. 適宜

アトピー性皮膚炎の治療方針

当外来には漢方治療によるステロイド剤の減量や離脱、アトピー体質の改善を求めて多くのアトピー患者の方が受診されています。治療方法としてはアトピー性皮膚炎とストレスの間に密接な関係があることがわかってきたことから、脈診・舌診・腹診などによる漢方医学的診断や日常生活指導に加え、心理検査・氣スコアによるストレス測定を行います。
また、必要があると診断された場合は鍼灸治療も組合せ、心身両面からアプローチを行う当院独自の治療を進めています。基本的に煎じ薬を使用しますが、煎じ薬の良い点は患者さんの病状に合わせて“さじ加減”ができるという点にあります。
例えば、「加減一陰煎(カゲンイチインセン)」という処方はアトピー性皮膚炎によく用いられますが、炎症がひどい時には「石膏・知母・乾地黄」などの生薬の量を増やします。皮膚に潤いを増すためには「亀板膠・地骨皮・麦門冬・熟地黄」などの生薬を追加で入れることが有効です。どの生薬を選ぶかは患者さんの状態によって様々です。
また、2回目以降の診療時に病状が変化していれば、それに合わせてお薬の内容を調整していきます。すなわち、患者さんの状態はその方その方によって様々であり病状も変化していきますが、漢方薬の煎じ薬を用いると、その時に応じてぴったり体にあった“オーダーメイド”のお薬を作ることが可能になるのです。
また、アトピー性皮膚炎に喘息・アレルギー性鼻炎など他のアレルギー疾患や他の疾患を併発している場合でも、漢方では総合的に対応することができます。なお、当診療所は近畿大学医学部附属病院と同じ敷地内に開設されている為、他科との連携も可能です。

ステロイド外用薬への考え方

炎症をやわらげるステロイド剤を「悪」とする考えにはたっていませんが、長期連用による皮膚の萎縮や、中途半端な使用によるリバウンド現象(紅皮症の出現など)などがしばしば問題になります。
そこで、漢方薬を併用することにより、ステロイド外用剤の薬効をより弱いものにして、行く行くはステロイド剤からの離脱を目指すことにしています。

患者さんへのメッセージ

究極を申しますと「アトピー性皮膚炎は病気ではない」と考えています。その理由は、現在の日本を離れ、昭和30年代前半頃の日本(古き良き環境をもったところ)へタイムスリップしますと、何の治療をしなくても皮膚炎はきれいに治るからです。具体的には、タイ、カンボジア、ベトナム、ミャンマーなどの物質文明的には日本より後進国である東南アジアに移住し、土着の方々と同じ水、同じ食べ物をとりますと、アトピーの患者さんは何の治療をしなくてもツルツルの肌になります。
このことを経験しますと、「日本が病んでいる」ということを納得してもらうことができ、「養生(何を食べ、どのように運動し、どのような心の持ちようでいるか)」の大切さを再認識されることでしょう。
このように養生の大切さを述べてまいりましたが、よい養生(よい生活習慣)を励行して頂けますと、同じように漢方薬を飲んでも効果の出方がかなり違ってくることを実感できるでしょう。

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